誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
不安で苦しむ人の特徴
どんなにお金持ちで幸せそうに見える人でも、多かれ少なかれ、不安になることはあります。人間は不安の種を探してしまう傾向があるんです。そして、不安になりやすいタイプは、どこまでも不安を追及する傾向が強い人です。
まだ起きてもいないことを「こうなったらどうしよう」「ああなったらどうしよう」とネガティブな方向にどんどん思考を巡らせる。最悪の事態を想定するのが癖になっているような人もいます。
ネガティブ思考を打ち切る方法
そういうタイプが、常に不安感を抱きやすいのは当たり前です。心当たりのある人が心がけるべきは、“ネガティブな思考を打ち切る”ということ。そのためには、違うことを考えるといいです。そして、違うことを考えるには、場所をかえるといいんです。
不安なことが頭をよぎるのは、“頭がお暇”なときです。そうなったら、隣の部屋に移動するだけでもいいし、ちょっと近所に外出するのもいいです。場所をかえると環境がかわり、ほかに意識が移りますから、カンタンな気分転換になるんですね。だから、頭のなかに生じたモヤモヤに意識を奪われなくなります。
別のことをしてみる
場所をかえるとともに、別のことをするのもオススメです。頭がモヤモヤしたら、目の前のことをいったんやめて、掃除をしたり、洗濯したり、料理をしたりする。人間は同時に2つのことを考えられませんから、別のことをすると、いつの間にかネガティブな思考を打ち切るわけです。
不安というのは、結論が出ないものですから、放っておくとエンドレスになりかねません。いくらでもモヤモヤと考えてしまうので、逆にいうと打ち切らなければいけないのです。「場所をかえる」「別のことをする」――頭がモヤモヤしたら、ネガティブ思考を打ち切る2つの方法を試してみてくださいね。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。