中国の新首相となった李強(リー・チャン)氏(63)は、首相に昇格する以前から、習近平国家主席の単なる「イエスマン」ではないところを見せていた。  昨秋、共産党ナンバー2の座への昇格が決定すると、李氏は中国政府による「ゼロコロナ」政策の解除や成長重視への転換を指揮してきた。内情を知る関係者が明らかにした。こうした動きを受けて、起業家や投資家、政治アナリストの間では、李氏が習氏に対して一定の影響力を及ぼすことができるかもしれないという、慎重ながらも楽観的な見方が浮上している。  問題は李氏が及ぼせる影響力の程度と期間だ。