米連邦当局が米SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行(SVB)を管理下に置き、一部の預金が引き出せなくなったことを受け、スタートアップ企業の投資家は週末、投資先企業の当面の支出を賄い、運転資金を補うために奔走した。ベンチャーキャピタル大手アンドリーセン・ホロウィッツは、出資先のスタートアップ企業の創業者が新たな資金調達先となる銀行を見つけるのを支援していると明らかにした。他のベンチャーキャピタル企業数社も、米連邦預金保険公社(FDIC)がSVBを傘下に置く前に預金を引き出せなかった出資先企業の給与をとりあえず賄っていると述べた。SVBの預金がいつ、どのように引き出せるようになるのか、その知らせを心待ちにしながらスタートアップ企業の幹部らは、高金利のキャッシングローンやクレジットカードを利用したり、投資家と短期融資を交渉したりすることで流動性不足の解消に努めていると明かした。ベンチャー企業やスタートアップ企業のトップからは、次週の給与に充てるために自己資金を使っているとの声も聞かれる。電子商取引(eコマース)のスタートアップ企業の少なくとも2社が、事業継続のために自社サイトでの買い物を増やすよう顧客に要請した。
シリコンバレー銀破綻、資金調達急ぐ新興企業
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