経営破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)を巡り、米連邦預金保険公社(FDIC)が2度目の入札を計画している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。週末に行われた入札では買い手が決まらなかった。関係者によると、FDICの当局者らは13日、共和党の上院議員らに対し、規制当局がSVBの破綻は金融システムにとって脅威だと宣言したため、同行の売却をさらに柔軟に進められるようになったと伝えた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)では協議内容に関する文書も確認している。こうした宣言を行うことで、規制当局はSVBの全預金者を保護する上でより柔軟性が得られる。一般的な預金保証上限の25万ドル(約3330万円)を上回る預金者も保護の対象となる。また、元当局者らによれば、これで規制当局は、損失の分担に関する契約など、より良い条件を買い手候補に提示することもできる。