上野公園のパンダ「シャンシャン」を中国へ運んだ舞台裏、阪急阪神エクスプレスが明かすPhoto:PIXTA
*本記事はカーゴニュースからの転載です。

シャンシャンは興奮する様子もなく飛び立った

 2月21日に恩賜上野動物園(東京都台東区)から中国へ返還されたジャイアントパンダ「シャンシャン」――その輸送を担当したのは、“動物輸送のパイオニア”阪急阪神エクスプレス(本社・大阪市北区、谷村和宏社長)だ。

 中国・四川省にある成都双流国際空港までの航空輸送を手配し、動物輸送における長年の経験と実績を活かすことで無事、安全にシャンシャンを送り届けることができた。

 輸送日当日の21日早朝、シャンシャンを慣れ親しんだ園舎から特注の輸送箱へ移動し、阪急阪神エクスプレスが手配した専用車に積載。7時10分に上野動物園を出発し、8時30分に成田空港の保税蔵置場に到着した後、シャンシャンを専用車に載せたまま検疫と輸出通関を済ませ、12時15分に中国・順豊航空のチャーター機に搭載された。同社によると、この間、シャンシャンは興奮する様子もなく、定刻通り12時45分に成都に向けて飛び立ったという。

上野公園のパンダ「シャンシャン」を中国へ運んだ舞台裏、阪急阪神エクスプレスが明かす上野動物園を出発する輸送車両