外交は中国以外の国で再生可能エネルギーのサプライチェーン(供給網)を構築するのに一役買う。ただし、今行われているような類いの外交ではない。政治家は重要鉱物をよく話題にしている。リチウムやレアアース(希土類)といった金属のことだ。現在、これらは主に中国の製造業で重要な原料となっている。将来的には、電気自動車(EV)や風力タービンなどの製造でもっと大量に必要となる。10日に行われたジョー・バイデン米大統領と欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長の会談で、重要鉱物に関する話が主役となった。EUは今週、グリーンエネルギー安全保障の向上のため「Critical Raw Materials Act(重要原材料法)」を可決する見通しだ。