中国系の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」について、多くの米共和党員や一部の米民主党員は安全保障上のリスクがあるとして措置を求めているが、おおむね沈黙を守っている政治指導者が一人いる。ジョー・バイデン大統領だ。バイデン氏とその側近は、北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下のティックトックを制限する措置について聞かれた際、対米外国投資委員会(CFIUS)からの提言を待っているとして明言を避けた。バイデン氏は最近、米国はティックトックを禁止すべきかとの質問にも「分からない」と答え、「私の携帯電話に入っていないことは知っている」と述べた。ティックトックを巡るCIFUSの協議は2019年から続いているが、バイデン氏は大人気のアプリを敵に回す政治的リスクを考慮し、この問題を避けているのだと話す共和党幹部もいる。ティックトックは米国内だけで1億人以上が日常的に利用している。