イランは、イエメンの反政府勢力フーシ派への武器密輸を停止することに合意した。米国およびサウジ当局者が明らかにした。サウジとイランは先に、中国の仲介により、外交関係を正常化させることで合意しており、今回の動きはその一環だという。同地域で続いている内戦の終結に向けた新たな展開となりそうだ。サウジとイランはイエメン内戦でそれぞれ異なる勢力を支援しており、サウジはイランが支援するフーシ派と激しい戦闘を繰り広げていた。フーシ派がサウジにミサイルやドローン(無人機)による攻撃を仕掛けるなど、内戦は国境を越えて拡大している。米国とサウジ当局者らは、イラン政府がフーシ派への武器提供を中止すれば、フーシ派に対して紛争終結に向けた合意の受け入れを迫る圧力となる可能性があると述べた。