20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!2024』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。
今どきの東大エリートの就職事情
日本社会のエリートコースといえば、東大の法学部を出て、財務省を筆頭とする中央省庁で高級官僚として出世していくのが典型例だった。が、仕事が非常にハードなわりには見返りが少ないということで官僚人気が落ち、それとともに司法試験に受かっても苦労する弁護士が多いことから法学部人気も落ちた。
東大に集まる頭脳明晰な若者のうち優秀でチャレンジ精神もある層は外資系の投資銀行やコンサルタント会社、IT企業などを選ぶ。
あるいは、成績優秀な高校生が、適性があるとは思えない人まで医学部を志願し医師になる、という別の流れもある。
中央省庁に様々な大学卒業者が集まることは多様性の観点から喜ばしいが、医学部バブルはいささか問題だ。