【精神科医が教える】自分を「リフォーム」して快適になる方法

誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』（ダイヤモンド社）だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる！

Photo: Adobe Stock

嫌いな自分を変えられるのか

「自分の性格を変えたいのですが、どうしたらいいですか？」という相談をいただくことがあります。人の性格というのは、すぐには変わらないものですから、まずは自分が置かれた環境や行動パターンを変えていくことからはじめてみることです。

自分の理想像を描いて、ちょっとずつ環境や行動を変化させていくことによって、だんだん理想像に近づいていく。つまり、自分の理想と現実を認識して、そのギャップを縮めるように、自分を変化させていく作業が大切なのです。

“自分をリフォームする”という意識

自分を変えるということは簡単なことではないし、きちんと意識していないと元に戻ってしまいますが、100％無理かというと、そういうわけでもありません。これは住宅のリフォームにちょっと似ています。家を1軒丸ごと建て替えるのではなく、中身だけリフォームする。

自分を変えるのも、イチから全部建て替えるのではなく、自分という躯体をキープしたまま、中身を自分の望むように変えていくんですね。

怒りっぽい自分がイヤで、優しくなりたいと思ったら、いきなり優しくなることを目指さない。怒りの感情が芽生えたことに気づいたら、まずはスルーするように意識づけしてみる。その意識が根づくことで、次に怒りの感情が芽生えたときに、ちょっとスルーしやすくなります。そういうふうに自分をちょっとずつリフォームして、快適な自分をつくりあげていくのです。