人口減少という逆風に強くさらされている地域金融機関にとって、地域が成長できるか否かは死活問題だ。金融機関自身も、中小企業の生産性向上を促す努力をしなければ、生き残りは難しい。では、そのために必要な取り組みとは何か。島根銀行の企業支援室における改革が同行の組織全体にもたらし始めた変化についてひもときながら、地域金融機関の進むべき道を展望する。(共同通信編集委員 橋本卓典)
人口減少の大逆風にさらされる地域金融機関が
生き残りを懸け取るべき「選択肢」とは
人口減少時代において、避けて通れないのが中小企業の生産性向上だ。特に地域金融機関は強く逆風にさらされており、生産性向上によって地域の成長を取り込めなければ生き残ることは難しい。
では、地域金融機関が今こそ率先して取り組まなければならないこととは何か。
次ページでは、島根銀行企業支援室の改革が同行の組織全体にもたらし始めた変化についてひもとき、地域金融機関の進むべき道を展望する(島根銀行企業支援室の改革については、本連載『島根銀行が「企業支援のプロ」招聘で大改革、他行が恐れる法人営業変貌』『島根銀行の「企業支援室」が行った地元企業の業績アップ大作戦とは?』も参照)。