生成AIブームを逃すな、クラウド3強がしのぎPhoto:The Washington Post/gettyimages

 ハイテク大手は目下、新たな人工知能(AI)ツールが仕事や教育の現場、創造に革新的な変化をもたらすとの売り込みに余念がない。だが、実は他にも隠れた狙いがある。クラウド事業の収益てこ入れだ。

 クラウド最大手の3社、アマゾン・ドット・コムとマイクロソフト、アルファベット傘下のグーグルは、対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」の爆発的な人気にあやかろうと、「生成AI」を宣伝文句のトップに掲げている。

 チャットGPTを開発した米新興オープンAIに巨額の投資を行っているマイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)はこのほど、ワシントン州にある本社とニューヨークのオフィスで開催したセールス会合で自らプレゼンテーションを行った。同社のクラウドサービス「アジュール(Azure)」を通じてAIを活用することで、企業がいかに効率を上げられるかについて説明したという。内情に詳しい関係筋が明らかにした。