メインバンクだったシグネチャー銀行とシルバーゲート・キャピタルの経営が行き詰まったことで新たな取引先を必要としている暗号資産(仮想通貨)企業に対し、一部の銀行は意外にも温かく手を差し伸べて迎えている。仮想通貨業界の幹部らによると、新たな主要取引行を探している企業は、カスタマーズ・バンコープ(ペンシルベニア州)やフィフス・サード・バンコープ(オハイオ州)といった地銀から前向きな反応を得ている。デジタル分野の先駆者を自称するクロス・リバー銀行(ニュージャージー州)といった小規模な新興銀行に預金を移す、あるいは国外を拠点とする銀行との取引を検討する仮想通貨企業もあるようだ。一方で、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)といった米銀大手も、取引相手や提供する銀行サービスについては選別色を強めているものの、依然として仮想通貨業界の顧客との取引を続けている。
仮想通貨企業との取引に意欲、米地銀や新興銀行
シグネチャー銀行やシルバーゲートの破綻で新たな取引先を模索中の仮想通貨業界
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