ドイツのスポーツ用品大手アディダスは米人気歌手ビヨンセとの提携解消を決めた。ビヨンセのストリートファッションブランド「アイビーパーク」の売り上げ低迷を受けて、たもとを分かつ。複数の関係者が明らかにした。それによると、アディダスは今年予定しているアイビーパークの商品を発売した後で提携を打ち切る。両者の契約終了については米誌ハリウッド・リポーターが先に伝えた。ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）は2月に、アディダス幹部陣がビヨンセとの契約の打ち切りか見直しを検討していると報じていた。WSJは2月、関係者の話と資料を基に、アイビーパークの2022年の売上高が約4000万ドルと前年の9300万ドルの半分以下に落ち込み、アディダス社内で予想されていた2億5000万ドルを下回ったと報じた。アディダスのアイビーパーク事業は赤字だが、ビヨンセは年約2000万ドル（約26億円）の報酬を得ている。