生成人工知能(AI)の登場で最も大きな影響を受けるとみられる専門職の一つは会計士であることが、新たな研究から分かった。会計業務のうち少なくとも半分は、生成AIを使う方がはるかに早く完了することができるという。ペンシルベニア大学の研究者と、対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)の開発元である米新興オープンAIが実施した研究によると、数学者、通訳、ライター、そして米労働人口の2割近くについても同じことが言えるという。チャットGPTの能力を巡っては、企業や学校、政府、国民の間で期待と不安が交錯している。研究論文は今月、ネットで公表された。研究者たちは、それぞれの職業が新たなテクノロジーによってどの程度の影響を受けるかを調べた。生成AIによって必要な時間が少なくとも半減できる業務の割合について分析したところ、翻訳、分類、文章創作、コンピューターコードなどの業務で特に秀でていることが分かった。