米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)などハイテク業界幹部や人工知能(AI)の第一人者のヨシュア・ベンジオ氏といった専門家が、急発展を遂げる新AIツールの開発を一時的に休止するよう呼びかけている。開発を6カ月以上、停止すればAI設計の安全基準を設け、最も危険性の高いAI技術がもたらし得る悪影響を回避できると訴えた。モントリオール大学モントリオール学習アルゴリズム研究所(MILA)の所長を務めるベンジオ氏はインタビューで、社会に危険を及ぼし得るところまでAIの技術発展が進んだと話した。こうした懸念や提案を、マスク氏が外部顧問を務める非営利団体(NPO)「生命の未来研究所」がとりまとめた公開書簡で示した。担当チームの広報担当者によると、書簡にはアップルの共同創業者の一人のスティーブ・ウォズニアック氏、スタビリティーAIのエマード・モスタークCEO、「人道的技術センター」の共同創業者であるトリスタン・ハリス氏とエーザ・ラスキン氏も署名した。