米メタ・プラットフォームズは傘下のフェイスブックとインスタグラムの欧州ユーザーに対し、精度の高いパーソナライズ広告の一部を表示しない選択肢を提供する計画だ。欧州連合(EU)の個人情報保護当局による命令の影響を抑えるのが狙い。複数の関係者が明らかにした。関係者によると、メタは4月5日から、アプリ内でクリックしたコンテンツや視聴した動画といった情報を利用せず、年齢層や大体の位置といった大まかな属性に基づく広告だけを表示するサービスを、EU域内のユーザーが選択できるようにする予定だ。オプトアウトしたいユーザーは、メタが広告に自分のアプリ内の行動履歴を利用することに反対するオンラインフォームを提出する必要がある。変更を実施するのはユーザーの希望に関してメタが審査してからとなる。この方法にはメタの広告事業への影響を抑える効果がありそうだが、少なくとも一部の当局や個人情報保護推進派の不満を招きそうだ。