ここ30年間、日本人の給料はほとんど上がっていない。
しかし物価もほとんど上がらなかったから、我々は呑気に過ごすことができた。
茹でガエル状態というやつだろうか。
ところが2022年からインフレの波が止まらない。
食費も燃料費も信じられないくらいどんどん上がっていく。
このままでは日本人は飢え死にしてしまうのか?
いや、こんな時代でもお金を稼ぐ方法はあるはずだ。
話題の書『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』南 祐貴(セカニチ)から、不遇の時代をたくましく生き抜く知恵を学びたい。

一流の人は借金を恐れないPhoto: Adobe Stock

今の日本は経営者にとって奇跡の国だ

 正しいお金の使い方であれば、Leverage(借金)はリスクではない。1万円を払って1万円の机を手に入れたら価値は釣り合っており、破産しようが無い。一方で破産する人の原因は必ず“見栄”だ。原価1万円のシャンパンに20万円を払うと釣り合っていない。

 正しくお金を使えば借金=資産となって釣り合う。

 現在、日本は奇跡の国だ。法人の事業用融資の金利でも2%を切るので、金利はほぼ無いに等しいと私は感じる。現時点でアメリカ国債(=実質、元本保証と言える)の年利は3~4%近くなっている。つまり3%以下でお金を借りたら勝ち、3%以下は全て“低い金利”だ。公庫・保証協会を使えば1000万円前後は金利1.5%以下で借りられる。連帯保証人を無しにすれば、もし会社が潰れても個人の責任は問われない。

「融資(借金)って怖くない?」と聞かれることがあるが、もはや借りていないほうが相対的に損をしているほどだ。ちなみにアメリカで不動産ローンを組もうとすると金利は日本の20倍以上する。日本は我々経営者にとって天国だ(一方で銀行の株主にとっては地獄だが)。

(本稿は、『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』南 祐貴(セカニチ)より一部を抜粋・編集して構成しました)

一流の人は借金を恐れない南 祐貴(セカニチ)
Koru-workers 株式会社 代表取締役
1989年東京都調布市生まれ。2012年に大手広告代理店に入社。約6年勤めて、自由になるため退職・起業。クラウドファンディング等で資金を集めて高輪ゲートウェイ駅の近くに宿泊施設「Koru Takanawa Gateway」をオープン。同時に、経済や投資をわかりやすく解説する「#世界最速で日経新聞を解説する男(セカニチ)」を開始。マイナビ・ジチタイワークス等の就活・キャリア・資産運用セミナーにて満足度90%を超える人気講師。年間のセミナー視聴者数は延べ5万人以上。各SNSで毎日発信中、総フォロワー数は10万人を超える。YouTubeしゅんダイアリー就活チャンネル等の全SNSの動画は合計4000万再生以上。著書に『世界一面白くてお金になる経済講座』『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』