ここ30年間、日本人の給料はほとんど上がっていない。
しかし物価もほとんど上がらなかったから、我々は呑気に過ごすことができた。
茹でガエル状態というやつだろうか。
ところが2022年からインフレの波が止まらない。
食費も燃料費も信じられないくらいどんどん上がっていく。
このままでは日本人は飢え死にしてしまうのか?
いや、こんな時代でもお金を稼ぐ方法はあるはずだ。
話題の書『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』南 祐貴(セカニチ)から、不遇の時代をたくましく生き抜く知恵を学びたい。
原価が安ければ利益率を高くできる
有名人・芸能人がアパレルやコスメのブランドを発売するSNS投稿を頻繁に見かける。最も大きい要素は原価率だ。アパレル=“布”、化粧品=“化学製品”は、実は原価が激安。1本1万円以上の高級化粧水は“ほぼ水”というのは有名な説だ。皆さまが高級ブランドとして買う1万円のアウターやウェアの原価は1000円以下の可能性も高い。他にもサプリメント、プロテインなども強烈に原価は安い。
原価が抑えられていると利益率が高く、売れ残って廃棄しても経済的に痛くない。だからSNSのフォロワー10万人以上の知名度がある人にとって低原価は美味しいビジネスとなる。この本質は50年後も変わらないだろう。
低原価ビジネスあるある:アパレル・化粧品(シャンプー)・サプリメント・プロテイン・スイーツ…など。私は化学系の大学を卒業しており、化学の知識がある。原油→ナフサ→基礎化学品(ベンゼン・トルエン・キシレン類・エチレン・プロピレン等)が加工されて、化粧品・化学繊維・医療品・サプリメント・洗剤・シャンプー・プラスチック製品・ゴム・PETボトルなどが作られている。例えば基礎化学品のベンゼンの原価は1トン=10万円前後だ(「ベンゼン価格推移表」で検索)。皆さまが毎日使っている化粧品・アパレル(化学繊維)・サプリメント・シャンプー等も、元をたどれば1トン=10万円程度にすぎない。100gに換算すると10円だ。
我々が日々の生活で触れている化学製品の原価は驚くほど安い。裏を返すと、安すぎる/便利すぎるからこそ大量生産・大量消費による環境負荷の問題が叫ばれる時代になったのだ。
(本稿は、『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』南 祐貴(セカニチ)より一部を抜粋・編集して構成しました)
Koru-workers 株式会社 代表取締役
1989年東京都調布市生まれ。2012年に大手広告代理店に入社。約6年勤めて、自由になるため退職・起業。クラウドファンディング等で資金を集めて高輪ゲートウェイ駅の近くに宿泊施設「Koru Takanawa Gateway」をオープン。同時に、経済や投資をわかりやすく解説する「#世界最速で日経新聞を解説する男(セカニチ)」を開始。マイナビ・ジチタイワークス等の就活・キャリア・資産運用セミナーにて満足度90%を超える人気講師。年間のセミナー視聴者数は延べ5万人以上。各SNSで毎日発信中、総フォロワー数は10万人を超える。YouTubeしゅんダイアリー就活チャンネル等の全SNSの動画は合計4000万再生以上。著書に『世界一面白くてお金になる経済講座』『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』