「将来のお金の不安が尽きない」「貯金や投資なんて余裕はない」「罪悪感で買い物を楽しめない」──どうすればお金に悩まされず、毎日を過ごせるか? その答えを提示し、世界で累計100万部突破した大ベストセラー『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』がついに日本に上陸した。Amazon.comでは1万件以上の星5レビューが集まり、全米から世界中へと実践者が増えている。ケチケチ切り詰めないし、買い物もガマンしない。お金への意識を変え、行動を学ぶだけで、誰もがリッチな毎日を送ることができる。本稿では本書から一部を特別に公開する。
(1)85パーセントの法則:専門家になるよりも、とにかく始めることの方が重要だ
多くの人が完璧な運用を求めるあまり気負いすぎてしまう。その結果、何も行動に移せない。一歩ずつ前に進もう。それが最も楽なやり方だ。完璧であるべきなどと心配する必要はない。
何もしないよりは、すぐに始めて85パーセント正しい方がマシだ。考えてみてほしい。85パーセントは0パーセントよりは良いのだ。お金を管理するシステムが十分整えば――85パーセント整えば――、人生を前向きに生き、心からやりたいことを始めることができる。
(2)失敗してもかまわない
資産がまだ少ない今だからこそ、失敗した方がいい。そうすれば、資産がもっと増えた大事なときに、何を回避すべきかを理解できているはずだ。
(3)リッチになることはセクシーになることではない
ほかの人が株の売買について語り合うのを耳にしたとき、自分の投資スタイルが退屈であることに気づいた。
「5年前にいくつかファンドを買って以来、全く手をつけてないよ。自動的に買い足し続けているけど」
ただ、投資はセクシーになりたいからするものではない。お金を稼ぎたいからするものだ。投資に関する名著を読めば、バイ・アンド・ホールド(株を買って、長期的に保有し続ける投資手法)が長期的には常に勝つことを知るだろう。
スプレッドシートの世界に引きこもるな!
私はお金を管理・運用する自動化システムを立ち上げて、人生を前向きに生きていこうと勧めているだけで、決してスプレッドシートの世界に引きこもるよう勧めているわけではない。自分のお金の使い方やマーケットの小さな変動を細かく把握しろと言っているわけではないのだ。
まだ実感できないかもしれないが、本書を読み終える頃には、お金や投資についてもっと気楽に考えられるはずだ。
自分の純資産の増え方についてエクセル上でシミュレーションし、リタイアまでにかかる期間を妄想している人をたくさん知っている。絶対にそんな真似をしてはいけない。あなたは社会不適合者になる。そんなことをする必要はない。リッチな生活はスプレッドシートの中には隠れていない。
(本原稿は、『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』からの抜粋です)
ウェブサイト「I Will Teach You To Be Rich」を運営し、お金やビジネス、心理学について幅広い読者に向けて情報を発信している。これまでにThe New York Times、Fortune、The Wall Street Journalなど多くの経済メディアで取り上げられてきた。スタンフォード大学でテクノロジーと心理学を学び、現在は妻とニューヨークに住んでいる。2023年4月より、Netflixでラミット・セティを特集した『ハウ・トゥー・ゲット・リッチ』が全世界に配信。