お客様に定期的に「JAPAN TOWN」に来てもらうためには、売り場の鮮度が重要ですが、これも1店舗では限界があります。例えばJセレクトの売り場で、47都道府県の名産品を毎月MDを変えて売ることにすれば、集客力が高まるでしょう。

 他にも、日本ではまだ無名でも実力のあるクリエイターやデザイナーの作った商品をJセレクトとして販売することで、他の場所では売っていない魅力的な商品を販売することが可能です。そういうクリエイターやデザイナーを中国ローカル企業に引きあわせて、日本人デザイナーの作る中国ブランドとして売っていくことも考えられます。これこそ、中国で売れる「made in Japan」の商品になると思います。

 Jセレクトで定期的に売れるようになったブランドは、本格的に中国展開をするために羽ばたいてもらえばいいと思います。その際にはローカルパートナー選び、資金のサポート、中国生産への切り替えなどのサポートも我々がさせていただこうと思います。

 このように日系中小企業に、中国市場の本丸に攻め込む前の前線基地として「JAPAN TOWN」を使ってもらえればうれしいです。上海に拠点を作り、実際に商品を陳列することで、中国の代理店の目に留まる可能性もでてくるので、B2B2C(企業が別の企業を通して消費者と電子商取引〈EC〉を交わす)商品のショールーム的な使い方もできると思います。

 Jセレクト以外でも、上海の他のエリアに出店している日系アパレルのアウトレットゾーンも作るというのもいいかもしれません。

――販促も「チームJAPAN」で行うのですか?

 そうです。各テナントには販促費(1000~2000元/月)を負担してもらい、全店舗分の規模で販促を展開していきます。しかもテレビ広告などのマス広告のような費用対効果の低いものではなく、携帯SMS、小冊子の配布、不動産管理会社との提携によるDM配布など、直接集客に結び付きやすい草の根レベルのゲリラ戦で販促を行うつもりです。

 ただ待つだけではなく、上海中心部や、上海周辺の2級都市を中心に、百貨店、ショッピングセンターなどの催事に「JAPAN TOWN」として複数ブランドまとめて出店するなど、こちらから積極的に打って出ることも考えています。