「雑談が苦手」「人前で話すのが苦手」「プレゼンで緊張してしまう」――そんなアナタが参考にしたいのが、TBSの井上貴博アナウンサーの著書『伝わるチカラ』(ダイヤモンド社)だ。アナウンサーとして試行錯誤しながら実践してきた52のことを初公開!「地味で華がない」と自認する著者が、情報・報道番組の最前線で培ってきた「伝わらない」が「伝わる」に変わるテクニック。言葉の引き出し・表現のバリエーションが豊かな人と、そうでない人の違いは、いったいどこにあるのか。著者自身が日常的に行っている情報のインプット法について明かす。
※本稿は、『伝わるチカラ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
トライアル&エラーで
ストックする箱をかえる
【前回】からの続き たとえユニークで目新しく、絶妙に思える言葉や言い回しでも、実際に使ってみると全然ハマらないこともあります。
ハマらなかった言葉は、違うシチュエーションで使えるかもしれません。その場合は、別のシチュエーションの箱にストックしておきます。
また、以前は使っていた言葉や言い回しでも、時代とともに古くなったり、コンプライアンス的にNGになったりすることもあります。どうしても使えそうにない言葉は、ストックから放出します。
言葉のストックを
ドンドン増やす
ちょうど、スポーツチームの1軍と2軍、3軍以下の選手を選び、実戦で使いながら常時入れ替えを行っていくようなイメージです。
私がストックしている言葉のうち、オンエアで使っているのは100分の1とか1000分の1程度でしょうか。
ゴミの山のようにも見える言葉のなかに、ごくまれにダイヤモンドのような言葉が紛れています。だからこそ、「反省→インプット→実践……」のサイクルを毎日回し続けることが大切なのです。【次回に続く】
※本稿は、『伝わるチカラ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。