中国のベテラン編集者が日米の外交官や学者との交流を巡り、当局からスパイ容疑をかけられていることが、家族の証言で明らかになった。編集者は日本大使館員との会食後に身柄を拘束されていた。拘束されたのは共産党機関紙「光明日報」で論説委員および編集を担当していたドン・ユーユー氏。中国当局による拘束から1年余りが経過し、家族が24日に初めて公式にコメントを発表した。それによると、ドン氏は昨年2月に、北京中心部のレストランで会食していた日本大使館員とともに身柄を拘束された。日本大使館員は尋問を受け、数時間後に釈放されたものの、ドン氏はそれ以来、勾留されたままだ。同氏の家族は、中国の検察当局がドン氏をスパイ容疑で起訴し、この事件が裁判所に送られたことを3月に知らされたという。家族らはドン氏の容疑について、政府に反対する意見を弾圧するためのでっち上げだと主張している。