ファッションが「ダサいかトレンドか」決めるたった1つのこと、伝説のスタイリスト解説写真はイメージです Photo:PIXTA

「見た目」とは相手に与える印象です。出会って30秒で相手はあなたがどんな人間かを判断します。40年間スタイリストをしてわかったのは、時代の流れをつかむビジネスパーソンはファッションにも高い関心を持っていることでした。彼らはなぜ見た目を磨くのでしょうか?連載『伝説のスタイリスト・近藤昌の「人生を変える装い」』の第3回では、「ファッション」の視点から、変化の激しい時代に成果を出すためのヒントを解説します。(スタイリスト&ファッションディレクター 近藤 昌)

時流をつかむビジネスパーソンになるために
ファッションを磨くことは不可欠

 ファッションとは、言葉がなくてもわかる唯一のツールです。服を見れば、その人が何も語らなくても、人となりがわかってしまいます。

 だから、服を分析して、どんな人間に見られたいかを形にしていくんです。仕事ができる人間、信頼できる人間に見られるためには、服を分析して、どうポイントをつくっていくか。「何を着るか?」は、その人が何を目指していて、何を大切にしているのかを表します

 例えば、世の中にはトレンドがあります。広告代理店やPRの仕事をしている人が、バブルの時代にはやった特大肩パッド入りのジャケットを着ていて「今のトレンドはこうなっています」と言われても信用されないですよね。わかったふうなことを言われても、自分が最新のものを取り入れていなかったら、きっとわかっていないんだろうと思われてしまいます。

 しかし、ただブランドに頼っているだけだと、逆に薄っぺらい人間だと思われてしまいます。ハイブランドをただ着ればいいというわけではありません。

 では、雑誌のコーデをそのまままねるのはどうでしょう?トレンドの服装をしているかもしれませんが、着こなせていないかもしれません。ただトレンドの服を取り入れるというのだけでは浅いのです。

 では、結局、何を、どう着ればいいのでしょうか