海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「ウズベキスタン直行便が復活!世界のバイヤーが訪れる市場」です。冬季運休していたウズベキスタン航空の成田~タシケント直行便が、4月14日(金)より週1便で復活。ウズベキスタンは、暖かく、雨が少ない乾季に入り、まさに旅のベストシーズンを迎えます。シルクロード文明を感じる歴史的建造物巡りはもちろん、中央アジアならではのおみやげ探しも楽しみ。特に伝統刺繍のスザニは、ウズベキスタンに行ったら絶対一枚は手に入れたいもの。サマルカンド近郊のウルグットバザールには、通称「スザニバザール」と呼ばれる一角があり、世界中からバイヤーが訪れるほどの場所。スザニの掘り出し物を探すなら、絶対に訪れたいところです。(文・写真/地球の歩き方書籍編集部)
手頃な値段から高級オールドスザニまで揃うスザニバザール
サマルカンドからタクシーをチャーターして30分ほどの町ウルグット。この町のバザールの一番奥にあるのがスザニバザール。それぞれのお店の中にはスザニが山積みになっていて、店主のおばさんたちが、お客に希望を聞きながら「これはどう?」「こっちは?」と次から次へとさまざまながらのスザニを出してくれます。
おばさんたちのスザニに関する知識量もすさまじく、柄の説明はもちろん、スザニの写真を見せるだけで、似ているスザニを探しだしバザール内の他の店を紹介したり、物によっては作家まで言い当てるほど。また各店には、数十年前に作られたオールドスザニのストックもあり、貴重な一品を手に入れることも可能です(ただし50年以上前のスザニは、国外持ち出し禁止品なので購入しないように)。ちなみにここで売られているスザニは、おみやげ用にポーチやクッションカバーになっている物は少なく、大小の刺繍された布地がほとんど。部屋に飾ったりするににおすすめです。
なお英語が通じる店は少ないので、スザニの話を聞いたり、値段交渉は、時間をかけてのんびりと。そんなところもウスベキスタンスタイルです。