パンを多めに取ると懲戒処分の自衛隊と
スナックや飲料を無料提供の在日米軍
「ここにあるのは2週間分のスナック菓子です」とキャンプ嘉手納のUSOセンターのスタッフは誇らしげに言った。ここではコーヒー、お茶、ソフトドリンク、スナック類が無料で提供されている。ただし、たばことアルコール類は禁止だ。
また、ホットドッグやタコスなどの「家庭の味」を、USOキッチンから提供してもらえるイベントも行われる。食堂でパンを多めに食べると懲戒となる自衛隊とは大違いだ(参照『「カレー食べて懲戒処分」の自衛隊、間食も充実の在日米軍との悲しい格差』)。
軍人だけでなく、配偶者や子どもたちもお菓子を食べながら、一緒にテレビを見たり、ゲームやビリヤードをしたり、音楽演奏も楽しめたりする。軍人とその家族を多方向からサポートしており、まさに至れり尽くせりだ。
USOの活動は常勤のスタッフと、多数のボランティアが支えている。そのサービスを受ける側の軍人とその家族が、ボランティアとしてもUSOの活動に参加している。そして、ボランティアで働いた実績は、軍の評価に反映される。共に助け合い支え合うことで米軍内のリレーションを強くする秀逸な仕組みがそこにある。