入学式の季節から1カ月がたった。中にはPTA役員が決まるまで、保護者が体育館の外に出られない“儀式”を経験した人もいるかもしれない。これからのPTA活動について「先が思いやられる」という親もいるだろう。だが、小・中・高と、子どもの学生生活は今後も続いていく。父母のPTA活動は、まだ始まったばかりだ。そこで短期集中連載「大塚さん、PTAが嫌すぎるんですが…」の番外編では、中学・高校など「小学校以外」のPTAの実態について解説する。「小学校よりも楽」という通説の真偽と、意外な注意点とは。(ライター 大塚玲子)
中学校・高校のPTAは
本当に「小学校より楽」?
PTA、というと何となく小学校のそれを思い浮かべる人が多いでしょうか。「6年間の間に必ず一度はお役目をするっていう、あれでしょ?」「朝、道路の脇に立って旗を振るやつね」といったような。
でもそういえば、中学校や高校でもPTAがある、とかいうではないですか。何やってるの? 中学や高校のPTAも、やっぱり大変なの? と気になっている方もおいでかと。そこで今回は、小学校、中学校、高校など、学校種ごとのPTAのおおまかな特徴や違いをお伝えしたいと思います。
念のため、連載で繰り返しお伝えしてきたように、PTAと一口に言っても個々に違います。もっと言えば、同じPTAでも会員(保護者や教職員)が入れ替わるので、年度によってカラーががらりと変わることも。
本記事ではあくまで、従来型のPTAによく見られる傾向を取り上げますこと、ご了承ください。
・小学校、中学校、高校のPTAの違い
・意外と大変?幼稚園や保育園のPTA
・中学、高校のPTAが小学校よりも「古くさい」場合とその理由