親が「よかれ」と思ってやっていること、言っていることが、逆に子どもを追い詰めていることも。親がやりがちな5つのまちがいとは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA
わが子が不登校になってしまったらどう接したらいいのか…。親御さんのなかにはこうした不安を持つ方がほとんどだと思います。実際に不登校に悩む親子をサポートしている不登校解決コンサルタントの菜花俊さんは、親が気付かずにやってしまいがちなNGな接し方があると言います。そこで今回は著書『不登校から脱け出すたった1つの方法』(青春出版社)から、じつは子どもを追い詰めてしまうNGな親の行動を紹介します。
子どもの心を救うのも追い詰めてしまうのも
同じ「子どものため」という気持ちから
私は現在、不登校や引きこもりのお子さんを持つ親御さんにアドバイスを差し上げたり、ご相談に乗ったりする活動をしています。
子どもが学校へ行かなくなってしまった。ときどきは行くが、いわゆる「保健室登校」が精いっぱい。自室にこもりがちで、もうずいぶん外へ出ていない。
この活動を始めてからこうしたたくさんの相談を受けてきましたが、どの親も、常に「子どものため」を思っています。
しかし、それが常に的を射ているかというと、どうやらそうではないようです。「よかれ」と思ってやっていること、言っていることが、逆に子どもを追い詰めている――そんな皮肉な事態にも、往々にして陥りがちなのです。
そうした親としてやりがちだけれど、「やってはいけないこと」を順にご紹介します。
5つのまちがい
(1)「学校に行きなさい」と言う
まず一つ目は「学校にいきなさい」ということです。
「えっ、学校に行きなさいって言ってはだめなの?」と多くの親御さんが驚くことでしょう。
でも、ちょっと考えてみてください。たとえば42度の熱があり、死ぬほどつらい時に「仕事に行け」と言われたら、あなたはどんな気持ちになりますか?
きっと「私は愛されていないんだ…」と思うでしょう。そしてますます元気をなくすでしょう。実際、熱はなくても学校に行けない子どもは、それくらいつらいのです。
絶対に守らなければならないのは、「元気になる→学校へ行く」という順番。
その逆では決してありません。もし、元気になる前に無理に学校へ行かせようとすれば、親は子どもの信頼を失います。子どもを元気にすることに、まずは集中するべきです。親の「行かせたい」気持ちを押し付けるのではなく、子どもの「行きたい」気持ちが今どのくらいかを読み取っていてほしいのです。
子どもの行きたい気持ちを感じたら、「学校に行きたいなら、応援するよ!」「学校に行くときは手伝うね!」といった声がけをするといいでしょう。
くれぐれも焦りは禁物です。心に不安があるうちは、未来のことを考えるのは苦痛でしかありません。まずは子どもを安心させることが第一。
そして親御さん自身が生きがいを持って、毎日楽しく生活していることが大切です。そうすれば子どもも将来、同じようにできるようになるでしょう。
5つのまちがい
(2)勉強の遅れを心配する
子どもが学校に行かない間、親として気になることの一つに、やはり勉強のことがあるでしょう。
親の心配は尽きず、仮に学校に復帰できたとしても、不登校の間に生じた遅れは、悩みの種となりがちです。
意外かもしれませんが、「勉強のことが心配」なのは子どもも同じです。
そんなとき、どうか親御さんは「学習の最も大切な意味」を忘れないようにしてください。学習の最も大切な意味とは、自分の成長のために努力すること、自分に期待することです。
どんなことがあっても、お子さんを焦らせるようなことを言ってはいけません。そうでなくてもお子さんは、自分の将来に不安を持っているのです。
とはいえ、勉強していない状態を放置していいわけでもありません。ずっと勉強していない状態は、親子共々不安のもと。のちのちの事を考えても、やはり何らかの形で勉強をつづけた方がいいでしょう。
日頃から親子間のコミュニケーションが取れていることが前提ですが、効果の高い学習方法として「親子学習」といった方法もあります。
親が子どもに勉強を教える。または、親が子どもに勉強を教えてもらう。あるいは両方を行う、という方法です。1日に10分でもいいので、これを習慣として続けるとよいでしょう。
親子間の絆や、お子さんの「親に大切にされている」という思い、そして「勉強している」という安心感を深める上でもおすすめの方法です。
5つのまちがい
(3)子どもと一緒に不安になる
不登校の子どもを心配してはいけません。
そう言うと、多くの親御さんは「そんなことはできない。どうして心配せずにいられるでしょう!」と思うに違いありません。
でも、お子さんの心配を、親はやめなければいけないのです。
くれぐれも忘れないでいただきたいのは、子ども自身、かなり不安な気持ちでいるということです。そこへ親まで一緒に不安になってしまうと、子どもにその不安は必ず伝わります。子どもはそのとき、どう感じるでしょう。「自分のせいで」と、ますます落ち込んでしまうに違いありません。「自分のせいで親が苦しんでいる」と思わせてはいけません。
ではどうすればいいのか。







