親が気づかずに不登校の子どもを追い詰める5つのNGパターン親が「よかれ」と思ってやっていること、言っていることが、逆に子どもを追い詰めていることも。親がやりがちな5つのまちがいとは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

わが子が不登校になってしまったらどう接したらいいのか…。親御さんのなかにはこうした不安を持つ方がほとんどだと思います。実際に不登校に悩む親子をサポートしている不登校解決コンサルタントの菜花俊さんは、親が気付かずにやってしまいがちなNGな接し方があると言います。そこで今回は著書『不登校から脱け出すたった1つの方法』(青春出版社)から、じつは子どもを追い詰めてしまうNGな親の行動を紹介します。

子どもの心を救うのも追い詰めてしまうのも
同じ「子どものため」という気持ちから

 私は現在、不登校や引きこもりのお子さんを持つ親御さんにアドバイスを差し上げたり、ご相談に乗ったりする活動をしています。

 子どもが学校へ行かなくなってしまった。ときどきは行くが、いわゆる「保健室登校」が精いっぱい。自室にこもりがちで、もうずいぶん外へ出ていない。

 この活動を始めてからこうしたたくさんの相談を受けてきましたが、どの親も、常に「子どものため」を思っています。

 しかし、それが常に的を射ているかというと、どうやらそうではないようです。「よかれ」と思ってやっていること、言っていることが、逆に子どもを追い詰めている――そんな皮肉な事態にも、往々にして陥りがちなのです。

 そうした親としてやりがちだけれど、「やってはいけないこと」を順にご紹介します。