米南東部サウスカロライナ州コレトン郡は、最近はセンセーショナルな殺人事件の裁判で話題となったが、普段は狩猟や釣りで知られる静かな農村地帯だ。それが今や、米国の新たなゴールドラッシュに目の色を変える自治体の一つとなった。政府が打ち出した1兆ドル(約133兆円)のグリーンエネルギーに対する税制優遇措置や融資を巡って全米各地で争奪戦が繰り広げられており、企業による投資が押し寄せるとともに地域経済が再構築されるという状況が起きている。この規模は、フランクリン・ルーズベルト大統領のニューディール政策以来、国民の税金で賄われる産業刺激策としては最大級のものだ。もしうまくいけば、何百万人もの雇用を創出し、今後10年間のクリーンエネルギー投資総額を最大3兆ドルに押し上げるなど、米経済を大きく変える可能性がある。
米田舎町にグリーン補助金「ゴールドラッシュ」
企業誘致のために思い切って地域のリソースをつぎ込み、時には実績のない産業を呼び込むことも
有料会員限定
あなたにおすすめ