東北大学はどんな雰囲気?

 東北大、および東北大生の愛称は「トンペー(東北)」。周囲も自分たちも「語感のカッコ悪さがイメージにピッタリ」だと認識しているが、日常語というよりは隠語。「イカトン(イカにもトンペーっぽい人)」とは蔑語で、自虐的に使ったりもする。

 一方、東北大生であることに対する満足度は高く、誇りも持っている。「ダサい人が多い分、周りを気にせず気ままな大学生活が送れる」という声も。親孝行で「東京にはついていけないかな」と思うおとなしいタイプが主流。もちろん、小さい頃から評判の秀才ばかりなので、顔にはあまり出さないが、プライドは高い。

 学部ごとの学生キャラクターの違いは、けっこう目立つ。「遊ぶん学部」と呼ばれている文学部生は、「時間がたっぷりあって、好きなことをしている」との学内評価。教育学部生は、「おっとりしていて、まじめ。ボランティアをしている人が多い」。法学部生は、「弁護士志望のガリ勉グループもあるが、遊び上手なヤツもいる。要領がよくて頭のキレるヤツが多い」。経済学部生は、「単位取りが楽だから、『パラダイス経済』略して『パラ経』と呼ばれている」「オシャレな男子グループに必ず女子が交じっている」といった評判だ。

 工学部生は、「学内でのステイタスは高いが、実はなんとなく入って、そのまま研究漬けの生活に入る人も少なくない」と自己評価。院生からの「オタク趣味を持っていて、ある意味、研究肌の人が多い」「工学部の女子は連帯感はあるが、1人で生きていけるタイプばかり。実験で汚れてもいいようにオシャレはしない」という声も。

 理学部は、別名「就職無理学部」。工学部と比較すれば就職が大変で、「地味で堅実な学生生活になりがち」とのこと。農学部生は、のんびり気質の東北大生の中でものほほんとしている。「少人数のコースで実習などを行うので仲良し」。

 医学部、歯学部、薬学部は、他の学部とまったく交流がないので、「東北大のミステリーゾーン」だ。「理系の中では、薬学部の女子がダントツにオシャレ」という意見あり。文系の男女の外見はわりとスマートである。流行を押さえたオシャレさんもちらほら。