テレビのニュース番組などで「銀行の金利が…」「年金の支給開始年齢の引き上げが…」などといった言葉を耳にしても、なんとなく聞き流している人も多いでしょう。しかし、経済の情報は実は私たちの生活にとても関係が深いものです。『僕らの未来が変わる お金と生き方の教室』(監修:池上彰、出版:Gakken)では、お金のことと自分の生き方について、わかりやすく解説しています。今回は銀行の仕組みについて解説します。
銀行は預かったお金を必要な人に
貸して儲けている
銀行に預けるとお金に利息がついて増えるということを知っている人は多いでしょう。お金を増やしてくれるなんてありがたいですが、銀行はそれで儲かるのでしょうか?
まずは銀行がどのようにして利益を上げているのか、見てみましょう。
銀行にお金を預けることを「預金」といいます。預金をして一定の期間がたつと「利息(利子)」としてお金が加えられます。お金を預けるということは、銀行にお金を貸しているのと同じことなので、そのお礼として利息がつくのです。