「経営の神様」と称された故・稲盛和夫氏が、韓国と深い関係にあったことはあまり知られていないようだ。実は、韓国で最高の名誉とされる褒賞を授与された、「キムチの恩人」と呼ばれる韓国人と浅からぬ縁がある。そして、稲盛氏とその人物の関係性の中に、不幸な歴史を繰り返してきた日韓関係の改善の鍵が見えるのだ。(イトモス研究所所長 小倉健一)
「経営の神様」稲盛和夫氏は
中国だけでなく韓国とも深い縁
アリババ集団の創業者である馬雲(ジャック・マー)氏など、多くの中国人経営者から「師」と仰がれ、また自身も日中の友好関係構築に腐心した稲盛和夫氏。稲盛氏の著作の多くが中国語に翻訳されていることなどもあって、中国との関係性が強いことで知られている。
しかし、実は稲盛氏が韓国とも深い関係にあったことはあまり知られていないようだ。
そこで今回は、韓国で最高の名誉とされる褒賞を授与された「キムチの恩人」と呼ばれる韓国人と、稲盛氏との浅からぬ縁にフォーカスしたい。稲盛氏とその人物の関係性の中に、不幸な歴史を繰り返してきた日韓関係の改善の鍵が見えるのだ。