誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】悩みを解决できる人、できない人の決定的な違いPhoto: Adobe Stock

悩みを2つに分けましょう

悩みを解决する1番大事なことは、悩みを2つに分けることなんです。1つは対処できる悩み、もう1つは解決の方法がわからず対処できない悩みです。

前者は、「こうすれば解決できそうだ」「解決に近づくだろう」と何らかの対処ができる悩み。後者は、どうしたらいいのかわからないし、簡単には解決できそうにないという悩みです。

そして、自分で解決できる悩みにだけ対処してください。多くの人は、どう対処したらよいかわからない悩みに振り回され、頭がモヤモヤする状態に陥ることが多いです。

いつの間にか消える悩み

どう対処したらいいかわからない、すぐには解決しない悩みは、放っておくといつの間にか、雲や霧のように消えてなくなることも多いです。

簡単な例でいえば、学校の成績が悪いのが悩みだとすれば、塾に通って勉強するという対処法があるわけです。仕事で英語が必要だということになれば、TOEICテストの試験勉強をするなど、具体的な対策が思い浮かぶはずです。

そのように目標ができて、ひたすら打ち込んでいたら、どうしようもない悩みというのは、いつの間にか忘れてしまうわけです。

悩んでもしょうがない悩み?

どうしたらいいかわからない、どうしようもない悩みというのは、結局のところ悩んでもしょうがないわけです。

だから、考えないようにするため、他に集中する何かを見つけることが、一つの対処法になります。

頭がお暇になったときに浮かぶような漠然としたマイナス思考は、そもそも悩みとしてとらえる必要がないという言い方もできるんです。

いつの間にか
自己肯定感が高まる

たとえば、生まれつきの自分の容姿が気になるけれど、すぐには解決できない。だから、対処可能な英語のスキルアップをするために集中して頑張っていると、自分の容姿についての悩みは頭に浮かびにくくなってきます。

さらに、自分のスキルアップに勤しんだその人は、きっと魅力的になってきます。そして、いつしか自己肯定感が高まって自分のことが好きになるという好循環を得られるかもしれません。

解決できない悩みは後回しにして、対処できる悩みにだけフォーカスして行動を起こしてみましょう。そうすれば、解決できない悩みがいつの間にか消えてしまうこともあるのです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。