誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。YouTube「精神科医Tomyの人生クリニック」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />悩みがすんなり解決するシンプルな方法Photo: Adobe Stock

頭の中モヤモヤを書き出してみる

悩むや不安があったり、仕事が行き詰まったりしたとき、頭の中だけで考えているとモヤモヤしっぱなしです。そんなときは、頭の中でモヤモヤしていることを1つひとつ書き出してみると効果的です。そういう意味では、日記を書くことはオススメなのですが、まずは思い悩んだときに書き出してみるだけでもいいんです。

頭の中がモヤモヤしている状態というのは、自分の気持ちがわからない状態ともいえます。そのモヤモヤを言語化して、見える形にする作業が、「書き出す」ということです。自分が抱える悩みや課題、問題点を1つひとつ書き出してみることで、客観的に考えられるようにもなります。

他人事のように考える

どれだけ他人にいいアドバイスをできる人でも、それが自分のこととなると、とたんに客観視できなくなり、どうしていいか悩んでしまいがちです。それは、自分のことを客観視できていないからであり、書き出すことによって、あたかも他人事のように自分が抱える問題を客観視できるようになるのです。

あとは、書き出したことに対して、どう思うか。自分の気持ちを表現することが大事になってきます。「自分はこうする」「好きか・嫌いか」「やるか・やらないか」「イエスか・ノーか」といった自分なりのジャッジメントを下す練習をしたほうがいいです。そうするとだんだん自分の気持ちがわかるようになってきます。

信頼できる人に話してみる

書くこと以外にも、話すということも効果的です。自分の気持ちを他人に打ち明けて、相談してみるということです。家族や親友など信頼できる人に、自分が抱える問題を打ち明けて、客観的な意見をもらう。

あくまで、さらなるストレスにつながらない程度に、だれもかれも自分の気持ちを正直に打ち明ける必要はないし、いえなくても別に構わないと思うんです。ただし、人に話して相談するということは、書き出すことと同じ効果を得られますから、両面で試してみるといいでしょう。

自分の気持ちを理解する
ちょっとした練習

自分の気持ちがわからない人って、自分がなにが好きで、なにがやりたいのかすら、わからない状態だったりします。そんな人こそ、自分の思いを書き出してみるといいです。あんまり重く考えず、ちょっとした空き時間にでも、ちょっとずつやっていくと、頭がだんだんほぐれてくるはずです。

ちょっとした瞬間に、「私はいま、どう思ってるんだろうか?」なんて、自分の気持ちを自覚する練習をしてみましょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。