「会計、税金はよくわからない」。
その3つの代償
さて最後に、「お金に関心はあるけど、会計、税金はないがしろ」という社長がやってしまいがちな3つの失敗を見ていきます。
(1)B/Sが読めず、会社の全体像がつかめない
会社の業績を表すものとして、主にB/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)があります。B/Sにはこれまでの業績とやってきたことすべてが映し出されます。社長がどんな経営をしてきたかが明らかになるのです。一方P/Lは1年間の業績です。どちらが重視されると思いますか。当然、これまでの業績を示すB/Sです。
(2)節税のあまりお金が減る
「せっかく稼いだのにとられるのは嫌だ」と税金を極限まで減らしていると、経営に悪影響が出てきます。端的にいうと、会社にお金が貯まりません。税金を減らしたいがために、ムダ遣いをするのは意味がないことです。
(3)税金を過度に怖がる
先ほどのものとは逆に、税金を過度に怖がってしまうことも問題です。
「税金でどれくらいとられるかわからないから、怖くてお金が使えない」という声をよく聞きます。税金を意識するあまり、使うべきものにお金を使えなかったりすることも多いのです。社長はもちろん、経理担当者に正しい税金の知識がなく、ムダな税金をずっと払っていたという例もあります。
いかがでしょうか?もし身に覚えがあれば、これを機会に、経理のことに少し意識を向けていただければと思います。
(次回は、2月22日の予定です)
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