◆「まさか…」高血圧ともの忘れが関係あるなんて→大切な記憶を守るための「脳の鎮静術」
『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)は、7000人の脳を診察し、3000本以上の論文を読破した専門医が、科学的根拠に基づいて「一生ボケない脳のつくり方」を徹底解説した1冊。【血圧】【食事】【睡眠】【速歩】【呼吸】【お酒】の習慣術で、100歳まで健やかな脳を育てるノウハウを紹介する。
※本稿は、『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。
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下がらない血圧ともの忘れの意外な関係
「脳の悪循環」を断ち切るヒント
「薬を飲んでも、なかなか血圧が安定しない」「最近物忘れが増えて、将来の認知症が不安」……年齢とともに増えるこうしたお悩みの陰には、実は脳の中で起きている「悪循環」が隠れているかもしれません。
あなたの高血圧を頑固にする
「負のスパイラル」
血圧が下がらない原因は、心臓や血管だけにあるとは限りません。実は、脳自身が興奮し、血圧を上げ、その血圧がさらに脳を興奮させるという状態に陥っている可能性があるのです。
具体的には、次のような【高血圧の負のスパイラル】が脳内で起きています。
↓
❷血圧が上がる
↓
❸脳(ミクログリア)が炎症を起こす(脳内の清掃役がパニックを起こし、火事が起きる)
↓
❹交感神経がさらに興奮する
↓
❶に戻る…
この悪循環こそが、あなたの高血圧を“頑固なもの”にしているのかもしれません。そしてこの火種は、やがて脳以外の機能、ひいてはあなたの「寿命」そのものを脅かしはじめるのです。
脳の「火種」が認知症の不安を引き寄せる
中高年の皆様にとって特に気がかりなのは、ステップ❸の「脳の炎症」です。脳の中で火事(炎症)が続くと、記憶や思考を司る大切な神経細胞がダメージを受けてしまいます。つまり、この負のスパイラルを放置することは、頑固な高血圧を招くだけでなく、もの忘れを加速させ、将来の認知機能への不安に直結してしまうのです。
今日からできる!
悪循環をストップさせる生活習慣
しかし、悲観する必要はありません。このスパイラルは、日々の生活の工夫で断ち切ることができます。ポイントは、ステップ❶の「交感神経の過剰な興奮」をいかに鎮めるかです。
●意識的に「ぼーっとする」時間をつくる: 情報過多は脳を強く興奮させます。1日10分でも、テレビやスマートフォンを消して窓の外を眺めるなど、脳への刺激を遮断しましょう。
●首の周りを温める: 太い血管が通る首の周りを温かいタオルなどで温めると、リラックスを促す副交感神経が働きやすくなり、血圧の安定と脳の休息に繋がります。
●「青魚」で脳の炎症を抑える: サバやイワシなどに含まれるEPA・DHAには、体内の炎症を抑える働きがあります。毎日の食事に意識して取り入れてみてください。
頑固な高血圧も、もの忘れの不安も、まずは「脳をリラックスさせること」が改善への第一歩です。焦らず、ご自身のペースで脳をいたわる習慣を始めてみませんか?
※本稿は『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。









