生成AIに投資マネー殺到、事業計画は不要PHOTO ILLUSTRATION BY EMIL LENDOF/THE WALL STREET JOURNAL; PHOTOS: ISTOCK

 グーグルの人工知能(AI)研究者だったニキ・パルマー、アシシュ・バスワニ両氏は、自分たちのスタートアップ企業に顧客も事業計画も正式な社名すらない段階で、次の大ヒットAI製品にマネーを投じたいと考える熱心な投資家から問い合わせを受けていた。

 両氏はグーグル時代、生成AIブームのきっかけとなった2017年の研究論文を他のメンバーらと共同で執筆した。両氏は今年、新会社エッセンシャルAIを設立してからわずか数週間で資金を調達。評価額は約5000万ドル(約67億5300万円)に上った。新会社の内情を知る関係者が明らかにした。

 シリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)業界はなお総じて低空飛行が続くが、エッセンシャルのような生成AIを専門とする企業にはマネーが流れ込んでいる。生成AIは人間のように会話のやり取りや画像作成、コンピューターコードの構築などができる。投資家から資金を得ている企業の多くは創業したばかりで、その実力も証明されていない。