AIが描いた絵は誰のもの?画像生成AIの著作権とビジネス活用法を考えるAIが描いた絵を、写真やイラストのフリー素材代わりに利用したい、創作活動に応用したいという場合、著作権はどうなるのか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

すでにSNSなどで目にしたり、実際に使ってみたりという人もいるかもしれない。少し前から「ミッドジャーニーAI」(Midjourney AI)という、テキストから画像を生成するAIが大きな話題となっている。それまでのAIによる描画とは一線を画し、誰にでも利用できるこのサービスは、ストックイメージ代わりに利用したいという企業や、創作活動に応用したいという個人が出てきても不思議ではないほどクオリティーが高い。しかし、そうなると避けて通れないのがイメージのオーナーシップや著作権の問題だ。AIが描いた絵は誰のものなのか?今回は、AIが生成したイメージの権利関係や使い方について考える。(テクニカルライター 大谷和利)

川端康成「雪国」の冒頭でイメージ生成してみると……

 最初に、ミッドジャーニーAIでどんな絵が描けるのか、作例をいくつか紹介しておきたい。実際の使い方については「Midjourney 利用方法」などで検索を行えば日本語で解説しているページが見つかるので、興味のある方は、実際に試してみるといいだろう。

 最初の25イメージの生成は無料で行える。その後も使い続ける場合には、月額10ドルで200イメージ生成のベーシックプランか、月額30ドルで生成数無制限のスタンダードプランを選ぶことになる。

 たとえば次のイラストは、川端康成の「雪国」の冒頭の一文、「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった」を英語に機械翻訳した“It was a snowy country through the long tunnel of the border. The bottom of the night turned white. The train stopped at the traffic light.”という文章を元に生成されたイメージだ。ミッドジャーニーAIは、まず4つの候補イメージを生成し、そこから必要に応じて派生イメージや高解像度イメージを生成していくことができるが、ここではその最初の4つのイメージを掲載している。

川端康成の「雪国」の冒頭の一文を英訳してミッドジャーニーAIに入力して生成された絵川端康成の「雪国」の冒頭の一文を英訳してミッドジャーニーAIに入力して生成された絵(筆者作成)

 どこかしら西洋的であったり、左下の汽車が実在しない形をしていたりと、完璧ではないものの、かなり「それらしい」風景が描かれていることが分かる。

 ミッドジャーニーAIは、日本語テキストを入力しても利用できるが、試したところ、英訳したもののほうがより忠実なイメージが生成されるようなので、利用の際には英語テキストを用いることをおすすめする。