新座キャンパス

 池袋から東武東上線で約20分の志木駅から徒歩で約15分。「夏と冬はとてもつらい」そう。あるいはバスで3分。しかし、志木駅からのスクールバスは、本数が少なく、不便極まりない。新座駅からは一日中バスがあるものの、中高生も利用する混雑時などはカオスで、「インドの電車みたい」という声も……。新座駅の周辺はそこそこ栄えているが、少し歩くと一気に何もなくなる。

 だが、学生たちにはそれほど不満はない。「大学が決まったとき、キャピキャピしてそうと身構えてたけど、全然違って安心」(学部生)など、ゆったりとした雰囲気がお気に入りのようだ。池でカモやカメが遊ぶ様子を楽しみ、芝生で日向ぼっこするなど、アットホームなキャンパスライフが過ごせる。

 キャンパス内は広く、校舎は新しく、モダンなデザイン。正門からすぐのチャペルや並木道を抜けた正面に位置する1号館は迫力たっぷり。池袋との格差はあるものの、さまざまな学生関係施設や新研究棟などもキレイで設備が充実している。課外活動施設「ユリの木ホール」の地下には防音設備の整った音楽練習室、アトリエ、和室が、1階にはスタジオや会議室などがあり、2、3階には40室の部室を配置。

 キャンパスの周辺に飲食店はほとんどないので、基本的には学食や、校内のコンビニ、正門近くのスーパー頼み。インドカレーの店やファミレスに足を運んだりする学生も。「池袋から来た友達が、静かすぎて『今日、休講じゃないよね!?』と言ってた」(学部生)というくらい、池袋とは空気が違う。池袋生は新座生を下に見ているフシがあるが、本人たちはまったく気にしていない。スポーツ系の学科があり、体育会系部活の練習場があるため、通称「新座体育大学」と呼ばれる。