「めちゃめちゃ痛かった」タレントの性被害笑う番組も…今こそ考える“性的同意”写真はイメージです Photo:PIXTA

故・ジャニー喜多川氏による性虐待が連日報道されている。また、最近では「性的同意」という言葉が頻繁に聞かれるようになった。過去にメディアは、男性の性被害や性的同意を軽視し、それだけではなくエンタメとしてさえ放送してきた。その影響は指摘されるべきだ。(フリーライター 鎌田和歌)

国会の参考人質疑
SHELLYさん「同意を取ること」

「同意を取るということ自体、日本だとまだなじみがないかもしれません。世代別に見たら、大人になればなるほど、ちょっとそこの理解が少ないのかなという感覚もあります」

 タレントのSHELLYさんがこんな風に語る動画がツイッターで拡散している。多いツイートでは1.3万回以上のリツイート、4万件近くのいいねがついている。

 これは5月16日に衆院法務委員会で行われた、性犯罪規定を見直す刑法などの改正案に関する参考人質疑で、参考人の一人として招かれたSHELLYさんが議員らに向けて行ったスピーチだ。

 今回の改正案が通過すれば、強制性交等罪(強制わいせつ罪)が、不同意性交等罪(不同意わいせつ罪)に改称される。2017年の改正で強姦罪が強制性交等罪に改称されたが、さらに今回、「同意のない性交は処罰対象」であると示す方向への改称が検討されているのだ。

「性的同意」は、ここ数年でよく聞かれるようになった言葉だ。

 SHELLYさんのツイートへの反応の中には、よく言ってくれたといったコメントのほか、自分が若い頃を振り返る声も多い。

 日本では義務教育などで性教育を行うことに一部から強い反発があったことから、現在の成人でまともな性教育を受けたと言える人の方が少ない状況にある。「性行為には同意が必要だ」というシンプルな教育を受けた人は少数派だろう。

 今、ジャニー喜多川氏による性虐待問題で「男性の性被害」について、大きな注目を集めている。この問題は「報道」が黙殺してきたという指摘もあるが、「報道」だけではない。