20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

高級住宅街の中にある駅チカの洒落たキャンパス

 小田急線成城学園前駅から徒歩4分。明るく健全そうな町並みの向こうにあるこぢんまりしたキャンパスで、小洒落た男女が幸せそうに暮らしている。学生たちからは「緑が多いのに、適度に都会で過ごしやすい」とおおむね好評。

 区民によって選ばれる「せたがや百景」のひとつ、成城池もキャンパス内にある。キャンパス内のシンボル的存在は地上8階・地下1階の3号館。ガラス張りで1階から3階までが吹き抜けと、現代的な佇まい。「メディアネットワークセンター」のある8号館は、動画の撮影や編集ができる収録室、編集室など最先端の環境がそろっている。「Lounge #08」と呼ばれる場所は、ソファーが置かれたハイセンスなカフェ風の空間。

 ノートPCの貸し出しが行われており、友達と意見を交わしながら、グループワークができる。地上2階・地下1階のトレーニングセンターも充実。プール、ジャグジー、マシンジムなどがそろっていて成城生が汗を流している。

 学食は3ヵ所ある。7号館地下1階の「SEIJO LOUNGE」は、目の前で卵を焼いてくれる「成城オムライス」が人気。ほかにも、「タイ風焼鳥ガイヤーンボウル」など、いい意味で学食らしくない、凝ったメニューがウリだ。大学食堂棟1階のコミュニティストア「SEIJO×10(バイテン)」は、三省堂書店とコンビニが融合し、学生からは、「便利」と評判の声が上がっている。

 周囲は「成城マダム御用達」といった店ばかりで、気軽に入れるところが少ないというのが、学生の弁。ただ、よく見るとファストフード店も100円均一ショップもコンビニも近くにちゃんとあって、貧乏学生もそれなりに暮らしていけそうではある。