「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

『北風と太陽』に学べ! 副業/起業に家族を巻き込む方法Photo: Adobe Stock

家族のために収入を増やしたいのに反対されるのはなぜか

 家族のためを思って、副業/投資をやっているのに、頭ごなしに反対されることはありませんか?

 たとえば、老後資金や家族旅行の資金を貯めたいと思って、2つ目の稼ぎ口を探したとしましょう。このとき、収入を増やしたい最大の動機は、家族の幸せです。それなのに、その家族から「そんな危ないことはやめて!」と猛反対されるのは、残念です。

 実際、私のもとに寄せられる相談で一番多いのが、「どうすれば家族を説得できるか?」です。そんなとき私は手始めに、次のようにアドバイスしています。

「関連本をさりげなくリビングに置いてみてはいかがですか?」

 なぜ、家族は頭ごなしに反対するのでしょうか? それは、副業や投資は「リスクが高い」という先入観があるからです。もちろん、株やFX、仮想通貨のようにリスクの高い投資もありますが、副業のようにリスクが少ないものが大半です。とはいえ、それを口頭で説明して説得しようとすると、却って逆効果です。

「さりげなく本を置く作戦」で家族を味方にする

 人は誰しも、命令されたり説得されたりすることを好みません。仕事であれば、「やらされ仕事」は嫌いです。自分自身が納得して、自分で決めたことでなければ気が進まない、というのが人の情というものです。

 特に家族のように親しい間柄ほど、その傾向にあるようで、なかなか理解を得られません。

 そこで、説得するのではなく、心の底から「2つ目の稼ぎ口を作ったほうがいいかも!」と、家族が味方になるように仕向けてみてはいかがでしょうか。『北風と太陽』というイソップ寓話がありますが、あれと同じ作戦です。「さりげなく本を置く作戦」で、本に太陽の役割を担ってもらうのです。

 この理屈は、子どもの教育の場合と同じです。名著や図鑑を目につく場所に置いておけば、いずれ子どもは興味を持って読み始めます。自発的に読むので、頭ごなしに勉強させるよりもずっと効果的ですが、大人も同じなのです。

副業や起業独立を考えている人こそ、家族の応援は必須

 あなたにとって、一番家族の理解を得たいことは何でしょうか?

 趣味、スポーツ、教育、家事、健康、副業、投資など、人それぞれかと思います。まずはその中で、最も優先順位が高いものに絞り込みましょう。そのうえで、家族の気を引きそうなタイトルの本を用意して、無我夢中で読みふける姿を家族に見せるのです。その際、気になる箇所にはふせんでマークします。

 読み終わったら、家族の目につく場所にしばらく放置してください。そうすると、ご家族も気になって、その本をパラパラめくるはずです。そのうえで、頃合いを見計らってさりげなく、「この本、面白いから、時間があるときに読んでみて」と伝えるのです。

 もちろん、家族が理解してくれるかどうかは、未知数です。とはいえ、いきなり説得されるのに比べれば、家族にも心の準備ができるので、聞く耳をもってもらえる可能性が高くなります。

 この方法が特に効果的なのは、副業や起業独立を考えている場合です。いずれの場合も、家族の協力が不可欠だからです。

 私も数多くの事例を見てきましたが、家族の協力を得られたほうが、成功率が高まる傾向にあります。副業や起業独立に成功する秘訣は、自分自身が勉強すること以上に、家族の理解を得て協力してもらうことにあるのです。そして、その橋渡しをしてくれるのが本です。

 同じ本を読めば、家族の間に共通言語が生まれます。お互いの温度差も縮まるので、いいことづくめです。あなたも試しに「さりげなく本を置く作戦」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 なお、ビジネスは、大きく分けて「物販」「賃貸」「情報」の3つ。巻末にそれぞれのジャンルのおすすめ本10冊を紹介していますので、参考にしてみてください。

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。