「近ごろ体を動かす機会がメッキリ減ってしまった」なんて人は多いはず。日ごろの活動量は減ったのに、なぜか食欲は減らない。飲食での摂取カロリーは多いのに、体を動かす消費カロリーが減ってしまったら、太ってしまうのは当たり前。内臓脂肪が蓄えられて、お腹はポッコリ。すんなり入っていたズボンがパツンパツンなんてことにも……。そこで参考にしたいのが、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)、『金スマ』(TBS系)、『体が硬い人のための柔軟講座』(NHK)などで話題のフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏の著書『10年後、後悔しない体のつくり方』(ダイヤモンド社)だ。本書は、中高年はもちろん高齢者でも、「これならできそう」「続けられそう」と思えて、何歳からでも体も脳も若返る秘訣を明かした1冊。本稿では、本書より一部を抜粋・編集し、内臓脂肪をストンと落とし、胃腸から若返る「食トレ」の手法を紹介する。
(監修:田畑クリニック院長 田畑尚吾 医師)
短期集中「痩せる食べトレ」
【前回】に引き続き、体重を落としたいときにおすすめの「痩せる食べトレ」を紹介しましょう。
これはずっと続けるものではなく、短期集中で体重が落ちたら、また1日14品目に戻すというものです。
前回は「②積極的に食べるもの」について紹介しましが、今回は「③量を控えて食べるもの」について具体的にチェックしていきましょう。
穀類:玄米(お茶碗3杯まで)、胚芽入り食パン(2枚まで)、田舎そば(1枚)まで
肉類/ 魚介類/豆・豆製品:鶏のささ身(200gまで)、魚(1尾まで)、ノンオイルのツナ缶(2缶まで)、豆腐(1/2丁まで)、納豆(1パックまで)
牛乳・ 乳製品/卵:牛乳(コップ3杯まで)、無糖ヨーグルト(小1パックまで)、鶏卵(2個まで)
イモ類:ジャガイモ、サツマイモ、里イモ、コンニャクを計2個まで
お菓子/果物:ミカン・リンゴ・キウイフルーツ(各1個まで)、バナナ(1本まで)
調味料(含ドレッシング):植物油大さじ1杯まで
アルコ ール飲料:カロリーオフのビール(500ccまで)、またはワインか日本酒(グラス1杯まで)
穀類は「ビタミン」や「ミネラル」が豊富な精製度が低いタイプを選びます。
ご飯もパンもそばも楽しみたいなら、1日に「ご飯1杯」「パン1枚」「そば1枚」までにしましょう。
牛乳が苦手な人は無糖ヨーグルトを
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」の人は、無糖ヨーグルトを小3個までに代替します。
植物油やドレッシング以外の塩、コショウ、醤油、味噌などの調味料は適宜・適量を使ってください。
好き嫌いを柔軟にとらえて
楽しく食べトレを続ける
繰り返しますが、この「痩せる食べトレ」は、あくまでも短期集中の食事法です。また、「①食べないもの」に大好物がたくさん入っていると成功率は下がります。
「①食べないもの」にどうしてもやめられない大好物があれば、始めのうちは「③量を控えて食べるもの」へと一時的に移します。
続けるうちに体重を落とせたら、うれしくなってもっと痩せたいと思えるはず。それを糧にして好物を1つずつ「①食べないもの」に戻し、最終的には定型通りに実践してみてください。【次回に続く】
※本稿は、『10年後、後悔しない体のつくり方』より一部を抜粋・編集したものです。本書には、体が若返るメソッドがたくさん掲載されています。