米実業家のジェフリー・エプスタイン元被告(故人)が、世界有数の富豪として知られるマイクロソフト共同創業者ビル・ゲイツ氏とロシア人女性の不倫を知り、その情報を利用してゲイツ氏を脅迫していたとみられることが分かった。事情に詳しい関係者らが明らかにした。ゲイツ氏と女性は、女性が20代だった2010年頃に出会っていた。一方でエプスタイン元被告は13年に女性と出会い、その後、ソフトウエア向けコーディングを学ぶための学費を提供していたという。事情に詳しい関係者らによれば、エプスタイン被告は17年にゲイツ氏に電子メールを送り、この学費のコストを返済するよう求めた。エプスタイン元被告は米金融大手JPモルガン・チェースと数十億ドル規模の慈善基金を立ち上げようとしていたが、そこにゲイツ氏も参加するよう説得しようとしていたもののうまくいかず、メールを送信した。ゲイツ氏が関係を絶った場合に不倫を暴露する可能性を示唆する内容だったと、メールを確認した関係者らは述べている。