米国の自動車安全規制当局は12日、衝突時にエアバッグを破裂させる危険のある部品の大規模なリコール(回収・無償修理)を要請した。政府がこの問題の調査を開始したのは8年前で、その間に2人が死亡、7人が負傷した。米道路交通安全局(NHTSA)が実施する安全性の欠陥に関わる調査が長期化している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が公開データを分析したところ、NHTSAの多くの調査が3~4年かかっていることが明らかになった。これは、1年以内というNHTSAが長年目標にしてきた期間を大幅に上回っている。調査にかかる現在の平均期間はNHTSAの52年の歴史上、最長となっている。約6700万個のインフレーターを対象とした12日のリコール要請に、サプライヤーのARCオートモーティブは異議を唱えている。インフレーターは、衝突時に作動してエアバッグを風船のように膨らませる装置。NHTSAは、WSJが調査期間について問い合わせを始めてから2カ月後に要請を行った。
エアバッグのリコール要請、米当局が8年要した訳
米道路交通安全局の欠陥調査が長期化していることがWSJの分析で明らかに
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