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商社業界が今、歴史的な転換点を迎えている。業界トップの三菱商事が2026年3月期、純利益で伊藤忠商事と三井物産に追い抜かれる見通しで、「盟主」陥落が確実視される。中西勝也社長が肝いりで推進した洋上風力発電事業は撤退を表明し、そのレピュテーションも大きく傷ついた。長期連載『クローズアップ商社』内の特集『三菱商事「最強伝説」の終焉』で“迷走”の果てに王者の座から滑り落ちようとしている三菱商事の構造的な問題を経営・財務・人事の観点から浮き彫りにする。
#1 3月3日(火)配信
三菱商事が業界3位へ転落の危機!歴代4社長の経営戦略から浮かび上がる「王者の苦悩」、一時の不調では済まない“構造的問題”とは?
「総合商社の絶対王者」に長年君臨した三菱商事が、2026年3月期の通期純利益で伊藤忠商事、三井物産の後塵を拝し業界3位へ転落する見通しだ。この5年で2度目の首位陥落となる屈辱の裏には、「一過性の不調」では片付けられない構造的な問題が潜んでいる。直近4人の社長の経営戦略を徹底解剖し、新たな稼ぎ頭を生み出せないまま迷走する「王者の苦悩」を浮き彫りにする。
#2 3月5日(木)配信
【独自】三菱商事の洋上風力撤退で残る爪痕、千葉県内の国道など約400カ所で「試掘後の本復旧が未完了」…安全性に懸念の声
三菱商事が千葉県銚子市沖など3海域での洋上風力発電事業から撤退を表明して半年が経過した。幻となった本格的な陸上送電工事を前に、同社側は地下の状況を確かめる「試掘」を県内の国道など約400カ所で実施していたが、元の状態に戻す「本復旧」が進んでいないことがダイヤモンド編集部の取材で分かった。現場は周囲よりも薄いアスファルトで舗装した「仮復旧」の状態で2年以上留め置かれており、専門家は安全性への懸念を示している。銚子の町を歩き、撤退後に残された深刻な課題を明らかにする。
#3 3月10日(火)配信
三菱商事「次期社長レース」にダークホース急浮上!“花の91年組”2人の一騎打ちに割って入る“第3の男”の正体
三菱商事の次期社長レースが、早くも熱気を帯びている。慣例に照らせば、中西勝也社長は2年後の2027年度末に交代の時期を迎える。その後継候補として有力視されているのが、いずれもバブル期の1991年に入社した「花の91年組」の面々だ。その最有力候補2人を脅かす“ダークホース”が急浮上し、一騎打ちの構図が崩れかかっている。3氏の人物像と中西社長の思惑を浮き彫りにし、「次期社長レース」の行方を占う。
#4 3月12日(木)配信
三菱商事が1.2兆円の米シェールガス会社巨額買収で“王者復権”なるか!?日本のLNG需要の25%に匹敵する巨大権益、「結局は化石燃料頼み」の声も
三菱商事は1月、米国でシェールガス事業を手掛けるAethon(エーソン)の完全子会社化を発表した。総合商社史上最大の1.2兆円を投じる超大型案件だ。2027年度には最大800億円の利益貢献を見込むが、一時期掲げた「非資源シフト」から、得意の資源分野へ再びアクセルを踏む転換とも映る。この巨額投資が王者復権の決定打となるのか、それとも「化石燃料依存」のリスクをはらむのかを検証する。
#5 3月17日(火)配信
三菱商事が千代田化工を「連結除外」した狙いとは?優先株900億円回収で進む“リスク分離”と残る持ち分33.4%の“出口戦略”
三菱商事が、長年再建を主導してきた千代田化工建設を連結子会社から持ち分法適用会社へと移行させた。優先株約900億円を回収し、表向きは「財務正常化による自立」を掲げるが、市場では普通株33.4%の将来的な売却を見据えた“出口戦略”との見方が浮上する。ボラティリティの激しいEPC事業をグループから切り離す「資産効率重視」の資本論理と、プライム市場復帰を模索する千代田化工が直面する、真の自立を問う試金石の行方を追う。
#6 3月19日(木)配信
伊藤忠が“打倒・三菱商事”へ待遇面でも猛追!平均年収2000万円超え目前でも三菱商事の「王者の余裕」が揺るがない理由
2026年3月期の通期純利益で「業界3位転落」の危機にある三菱商事。その絶対王者の背中を、最大のライバルである伊藤忠商事が給与面でも猛追している。伊藤忠の岡藤正広会長CEOは「財閥系超え」を掲げて平均年収10%アップを宣言。有価証券報告書の平均年収でも、唯一の“2000万円超え”を誇る三菱商事の水準に肉薄する公算が大きい。だが迎え撃つ三菱商事には福利厚生面でライバルを寄せ付けない圧倒的なアドバンテージがある。数字には決して表れない「王者の余裕」の正体を明らかにする。
#7~ Coming Soon
Key Visual by Noriyo Shinoda, Kanako Onda













