ジャネット・イエレン米財務長官は24日、連邦政府が債務不履行(デフォルト)に陥った場合の対応をバイデン政権が準備していないことを明らかにした。政府は依然として、債務上限を引き上げ、期日通りに支払い義務を履行することに注力していると語った。イエレン氏はロンドンで開催されたウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催の「CEOカウンシルサミット」にオンラインで出席し、「返済に遅れず、債務上限を引き上げることに注力している」と話した。デフォルトが起きる事態は想定しておらず、「デフォルトになった場合の対応は計画していない」とした。その上で、議会が債務上限を引き上げない限り、政府は6月上旬に資金繰りに窮する可能性が高いと、あらためて強調。「6月上旬を乗り越えることができなくなるのは、ほぼ確実に思える」と述べた。