米国で合法的なマリフアナ(大麻)が広がるにつれて、職場の薬物スクリーニング検査で陽性反応を示す労働者の割合が記録的な水準に達している。  米国最大の薬物検査機関の一つであるクエスト・ダイアグノスティクスの年次集計によると、雇用主が実施した検査で判明した昨年の就業者による薬物使用は全体で、おおむね前年比横ばいだった。ただ、就業中に事故があった後に実施された薬物検査では、昨年のマリフアナ陽性者は急増し、25年ぶりの高水準となった。  2022年にクエストが実施した600万件を超えるマリフアナ検査では、陽性率は4.3%と前年の3.9%を上回り、1997年以来最も高くなった。