電子商取引(EC)サイトにとって、返品は利益を圧迫する最大の要因の一つだ。インフレで買い物客があらゆるものへの支出を抑える中、その問題の解決が重要視されている。アマゾンは、返品率の高い商品について買い物客に注意を促している。ドレス販売サイトのドレス・ザ・ポピュレーションでは、返品をしないことに同意した人に割引を提供している。多数の実店舗を持つ「ZARA(ザラ)」や「H&M」などのファストファッションブランドは、郵送での返品に手数料を課している。新型コロナウイルス流行時は、返品率が急伸した。ネット通販に移行する消費者が増え、フィット感が分からずに同一商品を複数サイズで購入する人が多かったためだ。返品管理会社ナーバーによると、2022年の返品率は2019年と比較して約14%高かった。
返品コストが利益圧迫 対策に乗り出す小売業者
返却受付期間の短縮や有料化などの動き
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