毒になるストレスを
しっかり出そう

●ストレスゼロは目指さなくていい

 ストレスが心と体にどのような影響を与えているのか、様々な例をお伝えしてきましたが、ストレスにはデメリットしかないわけではありません。例えば、大きな目標や新しいことに挑戦するときには、プレッシャーを感じますが、なんとしてもやり遂げようという意欲や熱意も生まれます。それがエネルギーとなって、今まではできなかったことが達成できたり、自信に繋がったりもします。日常生活を送っていれば、ストレスがゼロになることはないですし、適度なストレスはときにカンフル剤になることもあるのです。

 気をつけたいのは、心や体の毒になるような過度なストレス。つらい症状や大きな病気を招かないためにも、小さな不調のうちに心の声に耳を傾けてください。放置せず、ストレスが大きくなる前に解消することが大切です。とはいっても、疲れを癒やそうと、1日中ゴロゴロしていたら夜眠れなくなった、運動不足解消のためにジムに通い始めたら翌日まで疲労が残るなど「ストレス解消疲れ」は避けたいところです。次回は食事や睡眠で、心と体がよろこぶ毒出しの方法を紹介します。